【 WEDDING 】
10歳離れている年下の友人の結婚式に出席した。
ふたり、感極まって涙する姿は、色々と乗り越えるものがあったからなのだろう。
彼は、素直で立派な新郎であったし、彼女は、さわやかで美しい新婦であった。
彼女が見せる無上の喜びは、やわらかく伝播し、それは私の乾ききった心をも湿らす、恵みの雨となった。
適当にカメラを持ち、気を紛らわすことができたからよかったものの、危うく咽び泣きそうになってしまうほど感動してしまった。
披露宴の終盤に新婦が読み上げる父親への手紙、あれはいけない。
「お父さんは、わたしの誕生日プレゼントに毎年絵本を贈ってくれました・・・
その絵本には必ずお父さんが書いた小さなメッセージカードが添えてあって、
今年も元気いっぱいな女の子でいでください、と書いてあり、わたしは毎年それをとても楽しみにしていました・・・」
もし、私が花嫁の父であったならば、心が絞り上げられ泣き崩れているに違いない。
ふたりは、ヨガの先生同士ということもあって、ぴったりと息の合ったふたりの姿が眩しくチャペルに映えていた。
お幸せに。
この日のために紡いできたいっぱいのことを。
真心から祝福してくれた人たちのいっぱいの微笑みを。
心から溢れでたいっぱいの歓喜を。
今日の日を永遠に。
yoshi
Copyright(C)Love is.Web Produced by yoshi. All Rights Reserved.