◇ 自動車修理作品集 番外編 Part2  ◇

Backstory of Auto Repair Gallery 2013 EX, Little Love Mix.  

 

 

 この度、自動車修理作品集の番外編として自動車修理と飛行機・空港趣味を融合したものを書いた。

そのあとがきの中で書いたことだが、これを書き上げるまでには偶然のような必然、共時性を感じていた。

そのことを少し書いてみたい。

 

 ・ JAL123便が墜落したのは「群馬県」であること。

 ・ FRPの貼り付け修理の例として写真を載せた赤い「32」GT-Rは 「群馬県」のオーナーのものであること。

   (掲載後にオーナーのHさんからメールをいただいて群馬県であることを思い出した)

 ・ 飛行中の異常事態発生から墜落までの時間は、「32分」であること。

   (18時24分12秒から18時56分28秒 32分16秒間)

 ・ 作中の写真に空港カウンターが映っているが、そのカウンターの番号が「32」番であること。

   (狙って撮影したのではなく、あくまでも偶然の結果)

 ・ 作中に時計のロジックを記したが、長針と短針の重なりは6時「32」分であること。

   (厳密には32分と33分の間)

 ・ 123便の展示を見に行った日は、「3・22」。

 

 

 その他にも、123便の展示を見た後に街中で見かけるクルマのナンバーに「32」が含まれているのに気がついたり、

空いてるコインロッカーが32番であったり、傘たての鍵の番号が32番であったり、

銀行の整理券が32番だったりと、この一週間のうちに「32」に連続して遭遇した。

さらに言えば、私の名前の画数も32画であった。

それらのことが私を後押ししているかのようで、飛行機と32GT-Rを融合したものを書こうと思った理由である。

ま、ここまではこじつけだと思われても仕方ないが、実はそれ以外にも作成中になんとも不可解な現象が起きたのだった。

 

 夜分にパソコンでおおよそ書きあがり、何度となく全体の校正を繰り返していた。

気になる言い回しを訂正したり、不要な箇所を削ったり、逆に書き足りない部分を追加したりと。

そして、「よし、これで完成だな」と最終のチェックをし、ブラウザでプレビューして最終のチェックをしたところ、

なんと部分的に手書きの横線が引かれて表示されていることに気づき、驚いた。

「=====」 このように定規を当てたような横線ではなく、手書きでゴニョゴニョと往復して書いたような線。

モニタ画面全体にではなく、部分的な一文だけを消すかのような感じで、ちょうど文章校正において

削除の訂正を入れるかのようだった。

それも、行間余白にはみ出さない範囲で、暗に訂正箇所を示そうとしているとしか思えない、手書きの筆跡。

そのような箇所が、全体で3〜4箇所ほどあったのだ。

WEB製作ソフト(Dreamweaver)の文字入力画面では何も異常はなく、もちろんHTMLコード上でも、

おかしな表記は何もなかった。

しかし、何度再起動をしても、その現象は現れていた。

なぜ、そう表示されるのか、まったくわからなかった。

そして、もしかしたら、あくまでも、もしかしたらの話だが、何か見えざる意思、メッセージなのかもしれないと思い、

再度全体の構成を見直してみることにした。

文章構成の流れとして悪そうなところは特に感じられなかった。

しかし、自分の心の中のひっかかりというか、もっと掘り下げてみたいと思う気持ちがあることにも気づいた。

ただ、それを追加で書くとなると問題がある。

出来上がった一連の文章を直すということは、全体の通りがおかしくなる可能性がある。

そうなると単なる追加では済まなくなり、全体通しての書き直しが必要になってくる。

だが、もう既に頭に浮かんでしまった追加部分は、私の中で「書いてくれ」と主張するかのようであり、

いったん書き出すと、意外にもスルスルと全体を書きあげることができてしまった。

そして、ブラウザでプレビューして確認したところ、この不可解な現象は消え、何の問題もなく正常に表示されていた。

私は、これで良かったんだと、気持ちがとてもさっぱりした。

ちなみに、その追加した部分は、123便で亡くなられた方々のご遺品のこと。

時計の針の重なりのくだりである。

 

 

 達成感と開放感に気持ちが高ぶり、ささやかな祝を味わおうと急に夜景を見に出かけたくなった。

深夜1時を過ぎているというのに寝ている犬を起こし、特別サービスということで、もう一度散歩にでかけた。

ほのかに甘い香り漂う、春の夜風の心地よさを感じながら歩く。

桜木植わる丘の上には、辺り一面に散りばめられた花弁が月明かりに照らされて銀白色に輝くかのよう。

見渡す東京湾は、オレンジの煌き、鮮やかなブルー。

長い旅へと出航する大型船。

対岸に浮かぶ千葉の街明かりの連なりが穏やかな波のうねりの上で小躍りしているかのようだ。

丘の横には、かつて通っていた小学校の3階建ての校舎。

生意気ながらも、ここで何度恋をしたことだろう。

懐かしさがシルエットとなって胸中を通り過ぎていくのは、きっと春の夜風のせいに違いない。

 

 

T H E   E N D

 

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Love is.

 

 

  「 遠 い 昔 の 一 番 近 い 存 在 」

 

一番近い存在が一番遠い存在になる哀しさ

遠ざかっていた存在がまた近い存在になる嬉しさ

 

 

僕たちは遠い昔の哀しみを思い出すことがあるだろうか

遠い昔の腹立たしさを受け入れているだろうか

遠い昔にやさしく思いあっていたことを覚えているだろうか

遠い昔に笑顔で語り合っていたことを忘れてはいないだろうか

 

 

未来に希望を賭けるだけでは儚い夢想で終わりそうだ

置き去りにされたままの感情は まだここに残っている

名もない感情たちに自らの手を差し伸べ 寄り添い 慈しむ

今の僕たちにできることは きっとそういうことなのだろう

やがて それぞれの未来への扉は静かにゆっくりと開いていく

遠い昔に 青い空を見つめて語りあっていた あの日のふたりのように

 

Backstory of Auto Repair Gallery 2013 EX, Little Love Mix.

 

 

 

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Thank you all.

 

2013.03.25

 

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